牛肉の栄養について
牛肉は、最も好きな食材の中の1つですよね。
誰もが一度は食べたことがありステーキや焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼きなど牛肉には色々な楽しみ方があります。
お酒との相性も抜群で、老若男女が牛肉の虜になっています。
そんな牛肉ですが、一般的にコレステロールが高いため、食べ過ぎには注意が必要です。
しかし牛肉は、たんぱく質、脂質、鉄分・カルニチン・ビタミンB2を多く含む栄養価の高い食品です。 牛肉に含まれているタンパク質は抵抗力をつけるのに役立ち、鉄分は豚肉よりも多く含まれています。 特に赤身の肉には、吸収されやすいヘム鉄やビタミンB郡・亜鉛が多く、以下のような効果が期待できます。
- 貧血や風邪の予防
- 味覚障害の改善
- 成長促進
特にたんぱく質の元になるアミノ酸のうち、必須アミノ酸が多く含まれているのがが牛肉なんです。 結果として牛肉は、必要なアミノ酸がバランスよく含まれているのが最大の特長とも言えます。
※必須アミノ酸・・・タンパク質を形成している20種類のアミノ酸のうち、体内で合成する事ができない9種類のアミノ酸のことを指し、食べ物から摂取する必要があるアミノ酸のことで、どれか1つが欠けても筋肉や血液、骨などの合成ができなくなります。
たんぱく質
三大栄養素のひとつであり、生きていくうえで特に重要な栄養素と言われていて、血液・筋肉・皮膚・内臓・骨・毛髪・ホルモン・酵素・免疫物質などの体をつくる主要な成分で酵素などの生命の維持に欠かせない多くの成分(体重の約1/5)が含まれています。
また、たんぱく質が分解されるとグルタミン酸となり脳の働きを向上させます。
たんぱく質をギリシャ語で「プロテイン」と言われており「第一」という意味になります。その名前の通り生命を維持する上でなくてはならない栄養素で以下のような効果が期待できます。
- 集中力アップ
- 精神安定
- しみ・しわの防止
- 風邪をひきにくくする
- 体力増強
- 二日酔い防止
- 脳の働きを向上
- 記憶力アップ
ヘム鉄(鉄分)
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄と言われる2種類に大別されます。 その中で牛肉はヘム鉄という鉄分が多く含まれており、貧血の予防や改善に欠かせない栄養素です。
またヘム鉄は、野菜などに含まれる非ヘム鉄よりも5倍以上も吸収率がよく、さらに非ヘム鉄の吸収を促進させる働きがあります。 このため牛肉と合わせて野菜を食べることにより鉄分をより効果的に体内に栄養素を取り入れることが出来ます。
鉄分を摂取することにより以下のような効果が期待できます。
- 体調不良
- 食欲不振
- 動悸息切れ
カルニチン
カルニチンは、エネルギーの素になる脂肪の分解をしエネルギーを生産する栄養素です。 赤身の部分にカルニチンが多く含まれております。
そのため適度な運動とカルニチンの摂取によって脂肪燃焼効果が飛躍的に高まりダイエットにも効果があると注目されている栄養素です。
脂肪の燃焼は食事を終えた直後から少しずつ燃やされて4~6時間後にピークを迎えます。その時に体内にカルチニンが蓄えられていればいるほど脂肪はよく燃焼します。ダイエットには必須の栄養素です。
ビタミンB2
牛肉には「美容ビタミン」といわれるビタミンB2群が豊富に含まれており、女性には嬉しい栄養素です。
例えば顔のTゾーンが脂っぽいのに他の部分が乾燥している場合はビタミンB2群が不足していると考えられます。 脂肪の燃焼にもビタミンB2が必要で、ビタミンB2が不足していることでダイエットに失敗してしまうこともあります。
スキンケアやダイエットなど美を追求する女性にとってビタミンB2は欠かせない栄養素です。
更にビタミンB2は過酸化脂質を分解する酵素であるグルタチオン還元酵素の補酵素で過酸化脂質の分解に関わっています。
過酸化脂質とは細胞膜内の不飽和脂肪酸が活性酸素により酸化して出来るもので、これにより細胞膜は傷つけられ、さらに連鎖的に酸化が続いていきます。
そのため動脈硬化や心筋梗塞などの原因のひとつとされている物質です。
ビタミンB2をしっかり摂取することで、抗酸化作用が期待でき老化を防ぐことができます。